四季彩

朝晩はすっかりと寒くなって、暖房が恋しい季節になりました。
早いもので９月下旬には初霜が降りたという、本州以南の暖かな地方で暮らしている方達には、多分想像も出来ない北国の暮らしが、これから始まります。

毎年、風物詩とも言える小さな虫が飛び交うのもこの季節。
真っ白な雪がふわふわ舞っているように見えるその姿は、まさに雪そのもの。小さい頃から雪虫という名前で覚えていたけれど、どうやらこれは北国特有の呼び方みたいです。
残念ながらアブラムシの仲間と知ったのは、つい最近の事なんですが。

夕方気温が下がってあたりが薄暗くなった頃、どこからともなく表れてきます。小さい頃の記憶として、この雪虫が飛びまわると家に帰る時間が来たと思っていたものです。

まだ今年はその雪虫にはお目にかかってはいませんが、春夏秋冬、四季がはっきりと区別できる北海道の人々は、頭の中ではなく、身体が自然と記憶を呼び起こしてくれるのかもしれません。
ただ、この商売をしていると、時として季節を楽しめない事もあるのが残念です。
同じ花なのに、庭先に咲く花と市場に出荷される花とのズレがそう思わせるのかもしれません。　季節を先取りするから、お客様に買って頂けるのでしょうがね＾＾

でもすでに９月後半からは、スィトピーまでもが出荷されているんですよね。ちょっぴり嬉しいような気持になってしまい買ったのはいいんですが、流石に併せる花がない・・・・・
季節を大切にして商売をしたいと思う気持ちを大切にするのか、お客様のどんなニーズにも答えられるのが商売として大事なのか、ちょっと悩む雪虫の季節です。

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